「運と実力の間」を読んだ
イントロ
運と実力の間(あわい)―不完全情報ゲーム(人生・ビジネス・投資)の制し方―
- 作者: 木原直哉
- 出版社/メーカー: 飛鳥新社
- 発売日: 2013/06/08
- メディア: 単行本
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年末に読んだ本のうちの一つ。暇だったからブログに書いてみる
私の最近のマイブームが poker で、poker といえば木原直哉氏。
というわけで氏が書いた本を読んでみるか、と極めて安直な理由。
感想
面白い。今の自分が持ってない知見もあった。
内容は木原氏の生い立ちと WSOP 出場に至るまでの経緯、出場経験について語られていた。
元々興味を持って購入したので、その分楽しめた。
エンジニアリングとギャンブルについて
ここからは本の感想ではなく、極めて個人的な意見。
(観察対象があまりに少なすぎると思うけど) プログラムが書くことが得意なプログラマは(私を含む)、こういうギャンブル系が苦手な人が多いと思っている、という話。
言い換えると「確率で考え、実際に行動すること」が不得意な人が多い、ということ。
わかっていても行動できなかったり、そもそもそういう方面に興味が沸かない方が多い。
どうしてそう思うんだろうなーと今まで疑問だったけど、「運と実力の間」を読んでその理由っぽいものを思いついたので書き残します。
勝つまでのプロセスが違う
「勝つまでのプロセスが違う」というのがその有力候補。
当然「勝つ」とは何か、という定義は難しい。人によって違うから。
poker 側の「勝ち」は簡単に言うと「お金が増えること」
プログラム側は仮に、プログラムがどこかでエラーを吐いていて、それをデバッグし、直す作業を考えてみる。
直せたら「勝ち」としよう。直せなくて諦めたら「負け」
poker の話
本の中では以下のように述べられている。
- 負けている時にやり方を変えるな
曰く、負けている時にやり方を変えたら、何が原因で負けているか、わからなくなるからだ。と。
私の拙い経験としても賛成意見。
これは運が絡むゲームにはよくある考え方だと思う。
プログラミングの話
じゃあプログラミングではどうだろうか。
状況にもよるだろうけど
- デバッガを起動し、原因を突き止める
- 設定ファイルを見直す
- ログを追う
等が思い浮かぶ。
共通しているのは、プログラム(またはそれに関連する物)を少しだけ書き換えて、何度も実行する、ということ。
行った修正でエラーが出なくなるか、ちゃんと確かめないといけない。
どんなときも根気強く前に進み、心が折れるのが一番マズい。(経験上)
逆に言えば、プログラムを書き換えないで再実行する意味は無い。(時間に関連するバグなど例外はあるが)
何となく rspec をもう一回叩いてみるか... は時間の無駄だと思う。失敗する時は原因を潰さない限り、何度も失敗する。
だからどこに原因があるか色々考えたり、調べたりして、あらゆる方法を試すのだ。
何が言いたいかというと、負けている時には色々試すのが、プログラミングをする上で良いやり方だと思うってこと。
前提の話
プログラミングと poker では勝てるようになるまでのプロセスが違う、という意見なんだけど、もう一つ重要な考え方がある。
それは人は自身の向き不向きを自覚していて、自然に向いているものに興味を持つ、という考え方。方位磁石が自然と北を向くような感じ。
特に子供の頃はそのような傾向が強く見られるように思える。 これはもう一つ示唆するところがあって、それは「そう簡単に自分の向き不向きが変わらない」という事。
まとめの話
- プログラミングと poker は勝つ方法が違う
- 人は自分に合った興味を持つ
- しかもそれは中々変わらない
という意見から、プログラミングが好きな人はギャンブルに興味を持ちにくく、しかも不得意である可能性が高い。と思うようになった。まる。
言語化すると長い...
で、何が言いたい?
グダグダ書きましたが、全部極論です。
視野が狭いとこうなるので、気をつけねば。
株や投資などには、個人の自己責任でお楽しみください。